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憂さんちを出てそのまま曽我んちに向かった もしかしたらもう会えなくなるかも知れない…… さよならさえ言えないかも知れない…… そう思うと胸がチクッと痛んだのがわかった ああ、俺って超曽我好きじゃん 馬鹿にしたりおちょくったりするけどコロコロ態度と表情が変わるから飽きないんだよな フッと思い出し笑いして袖で口元を隠した ……あれ? 家に入ろうとしたら鍵が掛かっていた 留守? 携帯に電話してみるが……出ない まさか…… 奴が必ず約束を守るって言う保証はどこにもない 何かやられてしらばっくられたら終わりだ 「曽我っ……」 急いで周辺を捜しに行った あいつに何かあれば全て俺の責任だ 携帯を耳に当てたまま走った 今日は休みのはず、あいつが行きそうな場所は…… 冷静になって考えた 交番の確率120%……
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