VI

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ユキさんのページを見つけた朔夜は案の定超不機嫌になり雑誌をビリビリに破いてしまった マジで面倒臭え でも良かった、3冊買ってて…… 残りの2冊を出せと脅されたが、俺は得意の泣き落としを使い何とか無事で済んだ 「ふふっ……俺が載ってるからってそんな大事にさ……本物の俺はここにいるよ?いいよ好きなだけ触っても……何なら触ってあげようか?」 『や、今鼻がムズムズしてるからちょっと……』 やー実に後が面倒臭え ちょっと褒めたらこれだ そして雑誌が発売されてから数日…… いつもと変わらない日常を過ごしていた俺達に、それは突如起こったんだ 「ねぇ憂、久しぶりに一緒に会社行かない?」 『行かねー』 「そんな即答しなくても……憂は俺と離れるのがツラくないの?俺は憂がいないと寂しくておかしくなっちゃうよ」 『なれば?』 「もう……」 今日は朔夜が会社に行く日 俺は休みなんだけどそれをいい事に朝からやたらしつこかった ああ、非常にだるい 『さっさと行けよ尾澤さんが待ってんだろ?俺はのんびり1人でゴロゴロしてっからさ』 「今日こそオフィスラブリベンジを……」 『行け!』 朔夜を家から追い出し、俺は1人でのんびりと趣味の時間を楽しむ事に…… 「憂にまた追い出されちゃったよ」 「仕方ありませんね」 会社に到着し早速尾澤に愚痴った 「憂はね、本当は会社に来たくて堪らないんだよ。けど仕事の邪魔しちゃいけないからって遠慮してさ……本当健気だよね。可愛い可愛い」 「朔夜の脳内はいつもお花畑ですね」 「何それ」 「はぁ……今日は4件も予約が……この頃夜の方が本当に忙しくて猫の手も借りたいぐらいです」 「じゃあ曽我君ちの猫連れてったらいいじゃない」 「また誘拐だと騒がれてしまいますよ。そろそろ新しいバイトを募集しようかと思っているのですがどうでしょうか?人件費等その他諸々の予算を……」 「あーその辺は任せるよ。俺店長じゃないし」 「貴方の店ですよ?全く……」 話しながらパソコン作業をしていると、突然会社に来客が…… .
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