VI

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忙しいのか、最近朔夜がまた良く仕事に行く様になった 雑誌にも載ったしもしかしたら何かしらの仕事が増えたのかな…… 居酒屋でのロケも最終に入ったようだ 相変わらず尾澤さんは忙しく過ごしている様で、そろそろ労働基準法に違反すると思う や、既に法を犯している。マジ糞社長 『あ、頭が……』 「だから飲み過ぎだって言ったんだ。俺止めたよね?」 『だってさ〜』 昨晩は久々に朔夜と一緒に居酒屋へ飲みに行った 飲んでいいよーって言われたから飲んだのに飲み過ぎて二日酔いになって激しい頭痛に襲われてるんだ 『はぁ、良かった。今日休みで』 「そうだね。俺も今日は家居るし久しぶりに丸一日中……」 『頭痛薬ある?』 「頭痛薬?ちょっと待ってね」 話を遮っても直ぐに動いてくれる朔夜 『ちっ、花粉が終わったと思ったら今度は頭痛かよ』 「それは自業自得でしょ」 『は〜ぁ、んでもう少しで夏だろ?また俺の大嫌いな季節がやって来やがる。年中秋だったらいーのに』 「じゃあ1年中運動の秋だね。最高過ぎていいね大賛成」 『しょーもねぇー事言うなってのオッサン』 朔夜から頭痛薬を受け取りそれを飲んで再び横になった 「あっ……しまった」 『どーした?』 「胃薬がもう無い。買いに行かなきゃ」 『胃薬?別にそれは急ぎじゃねーんだからまた暇な時適当に買いに行けば?』 「飲みたい時に直ぐ飲めなかったら困るでしょ。憂は良く胃もたれするんだから」 『悪かったな食い過ぎで』 「ちょっと買いに行って来る。ついでに日用品も買ってくるよ」 『んじゃ〜俺も行こうかな』 「憂も?珍しいね」 『たまにはなー』 「頭痛は?」 『今薬飲んだからも少ししたらマシになんだろ』 ……と言う事で久々に朔夜と日用品の買い出しへ 『バスボブやろーぜバスボブ!』 「バスボブ?」 ドラッグストアの中を徘徊していると珍しいバスボブを発見した 『ゲテモノバスボブだってさ。えーっと中身は……うわ、何が出てくるか分かんねー系だ。ラインナップ書いてねーよ』 「ゲテモノ……え、したいの?」 『遊び心だよ遊び心!何だよ嫌かよ?』 「俺的には嫌がられずに一緒にお風呂入れるから全然いいけど……もっと他のバスボブはなかったの?」 『他は子供向きのばっか!』 「逆にドラッグストアにゲテモノがある事にびっくりだけど。って言うかバスボブ自体子供向きだよね」 『っせーな。細けー事言うんじゃねーよ』 「じゃあついでに泡風呂でもしちゃう?」 『バスボブに泡風呂……いいなそれ!』 「ふふっ」 忘れてはいけない少年の遊び心…… .
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