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長谷川くんに頼み込まれ結局飲みに行く事になった
勿論カラオケは行かないと言う約束で
「ごめんね。人数合わせと言う事で。人数合わせって言っても二人だけだけど」
「今日だけだからね。憂に怒られちゃうし」
「チビ太には俺からもきちんと言っておくからさ」
「うん」
そして洒落たバーに到着し、俺の我が儘でカウンター席に座らせてもらった
女共と向き合いたくないから
「すごーい。こんなお店来るの初めて!」
「なかなかいいでしょ?俺のお気に入り」
成る程…どうやらここは長谷川くんの遊び場らしい
口達者な彼は一人で相手をしていた
俺は勿論…相づちだけ
しかし女共にさっくんと呼ばれる度何度イライラした事だろうか
「今回は多分楽勝」
長谷川くんが耳打ちしてきた
「何が?」
「まぁ見ててよ」
そう言って彼は隣に座っていた女の肩に手を回し耳元で囁いた
「後で二人でいい事しない?」
「……うん」
わあ…これが失恋した後の男の行動か
是非尾澤に見せてやりたい
すると女はもう一人いた自分の友達を急に急かし始めた
女って本当に恐い生き物だ。自分の欲の為なら友達などどうでもよくなる
店に来てまだ二時間程しか経ってないのにもう会計を済ませた
「さっくんごめん」
「いいよ気にしないで。面白いものが見れたし…長谷川くんの口説き文句も聞けたし。尾澤に知らせておくよ」
「ちょっそれマジやめて!」
表情からすると彼はまだ尾澤が好きみたい
それなのにこんな女と…
諦められないからなんだね
それで少しでも気が楽になるのなら…
やめよう。何をしようが彼の自由だ
車はそのまま店に停めておきタクシーを呼んだ
俺はタクシーで帰宅。長谷川くんは女と何処かへ。女の友達は…知らない。ま、もう一台タクシー呼んであげたしあとは勝手に帰るでしょ
こうして俺は一人マンションへ…
憂はまだ起きてるかな?
隆弘くんは帰ったのだろうか…
変にムラムラしていたので隆弘くんが帰ってくれているのを少し期待した
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