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『いてて……』
滅茶苦茶にされた後腰を押さえながら仕事に行った
あの野郎、散々弄んでからベッドをくるくる回しやがって
それよりも世の中に回転ベッドが本当にあるなんて知らなかった
奴は何故知ってたんだ
「おっす!チビ太!」
後ろから長谷川さんに腰を思い切り叩かれた
『ぴぎゃっっっ!!』
崩れる俺の体……
「ぴぎゃって……あっ!さてはヤリ過ぎ注意報?」
『ちょっマジでやめて下さい』
長谷川さんか……てっきり勝哉さんかと思ったし
「何だかんだラブラブなんだよなーお前らって。昨日さっくんいじけてたぞ?」
『え?あーそう言えば長谷川さんと一緒に居たらしいですね』
「そうそう!偶然出会してさー、その後ナンパして遊びに行ったんだよ!」
『ナンパ!?二人で遊んでたんじゃないんですか!?』
「途中から四人だったけど?もしかして聞いてない?」
あの野郎……
俺の表情を察してか、ちょっとソワソワする長谷川さん
あいつマジでナンパしたのかよ。なんだよそれ
「や、さっくんは何もしてねーよ?俺が勝手に声掛けたんだよ。人数合わせに付き合ってもらってただけだから」
『そーですか』
苛ついてつい素っ気なく返事をしてしまった
あの時の香水の匂いはやっぱり女物の香水の匂いだったんだ……
何で何も言ってくれなかったんだよ
やましくないなら言えばいいじゃんか
「……普段もそう素直になればいいのに」
『俺はいつも素直です!』
「何処がだよ、怒った顔しちゃって。元はと言えばチビ太が悪いんだろ?さっくんに相当言ったらしいじゃん」
『それは……』
「言っていい事と悪い事があるって事ぐらいわかるだろ?さっくんは本当にチビ太に甘々過ぎだよな。もし同じ事を言われたら俺は別れを考えるかもね」
説教されてしまった
確かに長谷川さんの言う通り俺が悪いけど……
や、今回は確かに俺が悪い
逆に朔夜にあんな事言われたら俺は物凄く傷付いてしまうかも
ちょっと反省……
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