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「サイテーっ信じらんないっ」
さっきまで熱のこもった喘ぎ声が響いていた部屋はバシッと俺を平手打ちにした女が俺を殴った音で静まり返った。
「サイテー?...たかが遊びだろ、俺が他の女の名前言っても、あんただって俺の顔目当てだろ」
図星をつかれたのだろうか、女は険悪な顔で俺を睨むと裸のまま辺りに散らばった自分の服をかき集める。
「帰んの?じゃ、バイバイ」
アッサリ言ってやった。
たかが、遊び。
一晩だけの、情事。
相手の事なんか興味すらない。
怒りで言葉を失った女は、服を素早く身に付けると、ドアが壊れそうな音さしてドア閉めて出て行った。
女ってこえー。
魔性の生き物?
平手打ちされた右頬をさする。
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