茜side夢の続き

17/33
前へ
/650ページ
次へ
訪れる沈黙。 真田とのぎこちない距離。 15年の空白ー 「あ、ごめんね。お茶持ってくるね」 テーブルの上に置いてあったコップが空っぽだったのに気付き、テーブルの下にちょこんとあったトレーを持ち慌てて立ち上がる。 「なぁ」 また真田が呟いた。 一瞬ビクリとする。 「な、何?」 真田の一言、一言が怖くて。 でも、それは私が悪いから。 責められて当然のことを私がしたんだから。 真田にあの時のこと、ちゃんと謝りたい。 「...お前、綺麗になったな。」 ブッ 慌てて真田を見ると、顔を真っ赤にして頭かいてた。 「さ、真田もイケメンだよ??」 間髪入れず真田にお返し。 何、このムズムズした距離。 てか真田、建築士っていう立派な仕事してるんだね。
/650ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3024人が本棚に入れています
本棚に追加