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訪れる沈黙。
真田とのぎこちない距離。
15年の空白ー
「あ、ごめんね。お茶持ってくるね」
テーブルの上に置いてあったコップが空っぽだったのに気付き、テーブルの下にちょこんとあったトレーを持ち慌てて立ち上がる。
「なぁ」
また真田が呟いた。
一瞬ビクリとする。
「な、何?」
真田の一言、一言が怖くて。
でも、それは私が悪いから。
責められて当然のことを私がしたんだから。
真田にあの時のこと、ちゃんと謝りたい。
「...お前、綺麗になったな。」
ブッ
慌てて真田を見ると、顔を真っ赤にして頭かいてた。
「さ、真田もイケメンだよ??」
間髪入れず真田にお返し。
何、このムズムズした距離。
てか真田、建築士っていう立派な仕事してるんだね。
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