3019人が本棚に入れています
本棚に追加
/650ページ
腫れた目なんか真田に見せちゃいけない。
アップにしてた髪をおろし、前髪を隠す。
そして自分の両頬をバシッと叩く。
い、痛い....
しっかりしろ、私。
鏡の前で気合いを入れると恐る恐る真田の元に戻った。
「ごめーん、便秘で...」
女らしからぬ事を言いわざとらしく元気に振る舞う。
でも私の足はすくんだ。
壁によりかかったまま、真田寝てた。
ネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを2つほど外し、ラフな格好で。
うわぁー絵になるなぁ
立ちすくんだまま真田に見惚れる私。
中学生の真田じゃない。
私の目の前には、れっきとした1人の男ー
最初のコメントを投稿しよう!