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「Mじゃないから!!」
「なん……だと…?」
「いやほんとに意外みたいな顔しないでよっ!!私の扱い!!酷くね!?」
俺はこいつらによかれと思ってこうしている…
少し憂さ晴らしもあるがな
「すこしじゃないよね!!」
「ほう…お前は人の心を読むのが趣味なんだな。とんだプライバシーの侵害だ
失せろ。」
「全部口に出てるからぁぁぁぁ!!」
「私を忘れるでなぁぁぁぁい!!」
「「っるせぇんだよ!!」」
俺と彩美がハモると、優が隅でキノコ栽培を始めた←
なんかまずそうだな…
「ちょっとー…何してるんですか…安眠妨害ですからーしかも兄さん
さっさと生徒会室に逝ったらどうですか?」←
またも教室に顔を出してくる人物がいた。今日は客が多いな←
だが、さっきとは違い気怠(けだる)そうな声は
間違いなく、俺の実の弟。近藤真斗(こんどうまこと)だ。
ちょっと最後に何か聞こえたのは…気のせいだ←
「真斗か…そうだな、そうすることにする、こいつらと話していると疲れるだけだ…」
「どーゆーことよ!!」
あぁ…そんなに五月蠅くすると…
「僕の言ってることがわからないんですか?とんだお馬鹿さんですね、
脳みそつまってるんですか?・・・あ、暁先輩って最初から脳みそなんて貴重なモノ入ってませんよね、失礼しましたー(棒」
―――これが俺と真斗が一番似ているといわれるところ
……毒舌…だ。
別に俺はそんなつもりはないんだが
「ほら、早く行きますよ。出雲が待ってるんですからー」
…なるほど、こいつがこんな積極的(笑)に動くことは滅多にない
何せ、一日に睡眠時間の方が多い奴なのだから
―――そんな真斗がなぜこんなに動いているのだろうか、と疑問に思っていたが
その疑問はもう晴れた
大方、出雲が「俺じゃあの2人の言い合いは止められないからお願い」とでも
言ったのだろう。
真斗は苦手な奴にはこんな言い方をするが、気に入った奴なら別だ。
頼みごとなんて機嫌がよければ快く(笑)頼まれてくれるだろう
…機嫌がよければ…だが
そんなところを見ると出雲は真斗に気に入られているのだろう。
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