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*出雲理久*
「はぁ………」
ぼ……俺は今、自宅のある部屋の前、少し憂鬱ながらもそこに立っていた。
コンコン
少し控えめにノックをする。
「は、入って………いい?」
……………
返事がない……
仕方がないからドアノブを捻ってみる
ガチャガチャ
「はぁ………」
鍵がかかっているのがわかって今日何度目かの溜息が出る
今日も……入れてくれないのかぁ……
*近藤七斗*
「おい!!真斗、起きろ」
「うぅ………先輩死んでください」←
どんな夢見てんだこいつはっ!
まったく………
現在時刻。八時
こいつは高校生だ。うん高校生だ。←
「寝るのはやすぎだろっ!!!」
「いいじゃないですか、僕の勝手です。」
「起きてんじゃねぇか!」
俺がツッコむと「むにゃ~(棒)」と言ってくる
起きてるな、起きてるんだな。
「むにゃ~……なんの用ですかクソ兄貴……むにゃ~」
「…………」
俺の弟の口から恐ろしい言葉が聞こえた。
「俺はお前をそんな風に育てた覚えはないぞっ!」
「うぅ~……てめぇに育てられた覚えもねぇんだよアホが……」
もうやだ。死にたい。俺、弟に嫌われるのだけは嫌だ←
というか、前「俺は毒舌な自覚はない」的なこと←を言ったが
撤回しよう、自覚ある。めっちゃある。←
だけどコイツは俺以上の毒舌だ気を付けろ←
「……高校生が勉強もせずに寝るのか。」
「いいですよテスト前にやればいいんですから…………」
「……」
「ッハ………むにゃ~(棒)」←
こいつ……明らかに寝たフリも忘れたな
真斗はまぁ本人も言ったが。
勉強少しすればテストでも上位に行ける超人的な、他人に羨ましがれるであろう脳の持ち主。
流石俺の弟っ!!!←
「はぁ……」
俺は溜息をつき、考えるのをやめた←
もうコイツ起こすのはあきらめよう、うんそれがいい
真斗に話をするために真斗の部屋に来たんだが……まぁ明日言えばいいか
俺は真斗の部屋を出……
帰ってきてからずっとやっていた真斗を起こす作業をやめた←
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