三日目

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*出雲理久* 「はぁ………」 ぼ……俺は今、自宅のある部屋の前、少し憂鬱ながらもそこに立っていた。 コンコン 少し控えめにノックをする。 「は、入って………いい?」 …………… 返事がない…… 仕方がないからドアノブを捻ってみる ガチャガチャ 「はぁ………」 鍵がかかっているのがわかって今日何度目かの溜息が出る 今日も……入れてくれないのかぁ…… *近藤七斗* 「おい!!真斗、起きろ」 「うぅ………先輩死んでください」← どんな夢見てんだこいつはっ! まったく……… 現在時刻。八時 こいつは高校生だ。うん高校生だ。← 「寝るのはやすぎだろっ!!!」 「いいじゃないですか、僕の勝手です。」 「起きてんじゃねぇか!」 俺がツッコむと「むにゃ~(棒)」と言ってくる 起きてるな、起きてるんだな。 「むにゃ~……なんの用ですかクソ兄貴……むにゃ~」 「…………」 俺の弟の口から恐ろしい言葉が聞こえた。 「俺はお前をそんな風に育てた覚えはないぞっ!」 「うぅ~……てめぇに育てられた覚えもねぇんだよアホが……」 もうやだ。死にたい。俺、弟に嫌われるのだけは嫌だ← というか、前「俺は毒舌な自覚はない」的なこと←を言ったが 撤回しよう、自覚ある。めっちゃある。← だけどコイツは俺以上の毒舌だ気を付けろ← 「……高校生が勉強もせずに寝るのか。」 「いいですよテスト前にやればいいんですから…………」 「……」 「ッハ………むにゃ~(棒)」← こいつ……明らかに寝たフリも忘れたな 真斗はまぁ本人も言ったが。 勉強少しすればテストでも上位に行ける超人的な、他人に羨ましがれるであろう脳の持ち主。 流石俺の弟っ!!!← 「はぁ……」 俺は溜息をつき、考えるのをやめた← もうコイツ起こすのはあきらめよう、うんそれがいい 真斗に話をするために真斗の部屋に来たんだが……まぁ明日言えばいいか 俺は真斗の部屋を出…… 帰ってきてからずっとやっていた真斗を起こす作業をやめた←
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