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「うふふふっ!特注した4尺玉に、全部で二万発の打ち上げ花火を打ち上げる時が来たのだよ!」
「兄貴いつの間にそんなもん用意してんだ」
「知り合いの花火師にお願いをしたらすぱっと用意してくれたんだ。人徳!」
「人徳…なあ」
「一度海上自爆を好きなだけ見てみたいと思っていたのだよ、弾けろ!」
「完全に桃真個人の娯楽じゃないか」
早速理事長の権力を最大限まで利用したのか、うきうきと左右に宇野と鳥居を侍らせた理事長が軽やかな足取りで海岸に登場するとチワワ達が色めき立つ。
「うーん、ざっと見たところそこそこの数の生徒が参加していないねっ
目星をつけていた組み合わせもイベント効果でくっついたみたいで理事長としては万々歳だ」
「ろくな事を考えてないな。流石桃真」
「ふふ、そんなに誉められては照れてしまうよ昴っ
さあさあ、皆に手持ち花火を配ろう
花火が欲しい子犬ちゃんたちっ、俺の前に集合~」
「「「はぁ~いっ!」」」
「ああ、可愛いなあ」
「楽しそうでいいな、兄貴」
「ああ、今俺の人生は輝いているよ!」
…そんな、子犬たちに手ずから手持ち花火を配る理事長の心底楽しそうな声をバックに花火大会が開催された。
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