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店の前に集まった人混みをかきわけ店の中を覗き込むと、数台のカメラとスタッフ。そして、最近売り出し中だと言うアイドルが華やかな装いの女性に何やらインタビューをしていた。
どうやらバラエティ番組かなにかの撮影なのだろう。何やら和やかな雰囲気で撮影が進んでいるようだ。
「……あ!」
インタビューをされていた女性がふと店の外に目を向けると、一瞬でその瞳が少女のように輝きカメラそっちのけで店外に飛び出してきた。
「かおるくぅぅううんっ!!おっかえりー!」
「うぶっ!?」
「ああっ!相変わらずわが息子ながらイケメンに育ってくれちゃって!」
「ぐ、うぐぐ…っ!」
胸胸!胸が顔面に!
おっぱいに挟まれて圧死。と言う死因は男として吝かではないが、それが自分の母親ならごめん被りたい。
「ごめんねかおるくん。ついつい興奮しちゃって」
「いや、いいって。それよりも早く仕事してきなさい」
「ええ。うちに帰ったらゆっくりと話を聞かせてね」
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