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“ああいう行為”が受け入れられないだけで、伊瀬に触れられるのは不快ではない。
それどころか、自分の記憶が確かならばもっと触れとねだっていたような気がする。
いや違う。あれは薬とアルコールのせいだ。
いやでもしかし、同じ薬が効いていた時でもあの生徒たちが触れた時は気持ちいいと思ってしまった事が不快でしかなくて…
「…ぅあああぁぁぁあ…」
つらつらと思考を巡らせていると、連動して意識を失う寸前の事まで思い出してしまった。
このまま物理的に食べられるのではないかと思うほど至るところに噛み付かれ、あまつさえあんな場所をあんな風に…おまけに自分も…
「…っ違う。い、伊瀬が無理に……」
―ゃ…伊瀬、止めな‥で
「ああああ違う!!」
「さっきから赤くなったり青くなったり、何を忙しく百面相してるんだ可愛い」
「っな!な、なにが可愛いか!」
「もうすぐ夕食だからシャワー浴びてくるか」
「何故疑問系ではないのですか」
「腰が抜けてるなら洗ってやるぞ」
「いりません!…っちょ、やめ…やめなさいっ!」
いつの間にか目を覚ましていた伊瀬に、逃げようとした背中にのし掛かられ、肩に顎を乗せたまま無遠慮に髪を掻き回すように撫でられている。
「…ここまできて我慢してやってるのは俺ぐらいだぞ。俺が我慢出来てるうちにさっさと腹くくれ」
「………いやです」
「あんな顔であんな声出してた癖に」
「っうるさ…」
―――ピンポ―――ン
「…チッ」
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