キャンサーと出汁

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「ハァ?あんたみたいなミーハーなゴスロリ娘こそ、ミルキーウェイには要らないの!!」 「ミーハーって言葉自体、マツリは知らなかったもんね~」 僕より二こ上の茉里が現れ、助かったと思いきやケンカが始まる。 「何ですって!?ミーハーが死語だと言いたいの?てか、アナタが無知なだけでしょ!」 「死語なんじゃない?オバサンが使うくらいだからぁ~。それよりイッキー。GALAXYが新曲だしたんだけど、聞く?」 初日から茉里は、僕をイッキーと呼ぶ。 「えっ!?マジっすか?」 茉里は流行りモノに敏感だ。 芸能界に知り合いがいるとかいないとか、どこまで本当かは知らないけど、毎日いろんな情報を教えてくれる。 僕が茉里の側へ行くと、鏡子さんは冷たい視線を送る。
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