キャンサーと出汁

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「確かにユメユメちゃんは素敵な十七歳だぉ。君だって虜になるくらいに素敵だぉ。でもねェ……ユメユメちゃんが君を選んだりしたら君を許さないぉ。君をメチャメチャにして引き裂くぉ。それでも会うの?会いたいの?会っちゃうの?」 青葉さん。怖いよ、怖すぎるよ。 僕は高速で首を左右に振った。 無理だからって言ったのに、どうしてこうなるの? ……てか、等身大フィギュアは誰のことも選ばないって。選んで連れてるのは青葉さんの方だって。 そう言いたくても、恐怖で言葉もでない。
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