キャンサーと出汁

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――ウィン。 ドアが開き僕は驚きを通り越して、ボーっと立ち竦む。 「……ここって、地下でしたよね?」 そう、聞くので精一杯。 だってさ。目の前にあるのは大草原。 穏やかな日差しと遠くに見える山は、まるで地理の教科書やテレビで見たアルプス高原かモンゴルのよう。 そうして、僕の身長くらいのやたらとデカい兎が一匹。
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