キャンサーと出汁

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――ドシン、ドシン。 「やぁ。ピョン子ちゃん、久しぶり。獅子丸くんに呼ばれて来たんだけど、呼んでくれる?この格好じゃ、獅子丸くんに声は届かないから」 兎がコクリと頷くと赤い瞳がウィーン、ウィーン、カタカタカタッと動き出す。 「ねぇ。青葉さん、ココっていったい」 教えて貰えるまで、何度でも聞いてやる。 「地球から何万光年も離れた星。ミルキーウェイの一角さ」 あっさりと青葉さんが教えてくれている間に、巨大なライオンが現れる。 ……てか、意味がサッパリ分からないんですけど?
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