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「お。」
図書館からの帰り。近所のコンビニによって炭酸水を手にレジにならんだとき、そばにあった棚に並べられたチョコ達を発見した。
あー、そうか。明日、バレンタインか。
受験勉強真っ只中のこの期間。
俺も例外ではなく、明日の行事を忘れていた。
千尋と付き合って初めてのバレンタイン。
…………何か用意するべきだったか?
ちなみに、千尋はというと、地元の専門学校が決まっていて勉強する必要がない。
いつもは付き合ってくれる図書館も、「用事があるから」と帰ってしまった。
………まあ、別にいーんだけど。
千尋は進路決まってるんだし。
ただ、何の用事か教えてくれなかっただけで、先に帰ったことに文句言うことないんだけど、さ。
あー、ヤバい。
なんかモヤモヤしてきたぞこれ。
「……………あれ?山田さん?」
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