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──────ピンポーン。
「お、早かったな………。」
次の日の朝。
学校に行く前に俺のアパートによると昨日千尋からメールが入った。
「はーい……。おはよ、千尋。」
扉を開けると、見えたのは相変わらず可愛らしい笑顔を惜しげもなく見せてくれる俺の千尋。
「おはよっ。智洋。」
あー、今日もいい一日になりそうだ。
「寒かったろ。コーヒー飲むか?」
「うん!智洋は朝ご飯食べた?」
「まだ、今からだけど。」
「じゃ、じゃあさ!!サンドイッチ食べないか?ま、真琴が作ってくれたんだ!!」
その言葉に俺はピタッと足を止めて千尋を見た。
「………ち、智洋?」
「…………………………。」
……………真琴ちゃんが、ねえ?
「どうした?智洋……?」
「何でもない。有り難く頂こうかな?」
ニッコリ笑うと、千尋はホッとした顔を見せて、「お邪魔しまーす」と中に入ってきた。
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