92人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
キッチンへ行きコーヒーを作ってると、千尋が恥ずかしそうな何か言いにくそうな顔で近づいてきた。
「どうした?千尋。」
「あ、あの、これ!」
千尋が差し出してきたのは、サンドイッチが入っていた袋とは別の紙袋。
…………なんだ?
中に入っている箱の大きさからして、ケーキっぽい。
「チョコケーキなんだ。バレンタインの。……………ま、真琴から。」
……………また、真琴ちゃん、だ。
「なあ、千尋。」
「ん?」
「このチョコケーキも、あのサンドイッチも、本当に真琴ちゃんが作ったものか?」
「!!」
「そう信じていいんだな?」
最初のコメントを投稿しよう!