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場面が変わって、ここもまた違う廃墟。そこにはこの地域では少し有名な高校生の不良グループが、その高校の同級生の藤田君からかつあげをしていた。
「おい!さっさと金目のもん出せよ!出さねぇと、どうなるかお前が一番知ってるよな?」
「バカか、今のこいつになに言っても意味ねぇよ。」
「はぁ?なんでだ?」
「だって気絶してるからよ。」
「ひゃははは、ほんとだぜ!白目向いて気絶してやがる!」
「ん?」
その時、何者かがこっちへ向かってくる足音がした。
「おい、まる!そこ見張っとけ。」
「へい。」
カツン…カツン…。しかし、どんどんこちらへ向かって来る。
「竜さん…どんどん近づいてますよ。」
「おい、全員構えろ!ここに来たことを後悔させてやれ。まる!どうだ?」
「おい、命が惜しくなかったら来んじねぇ。」
カツン…カツン…。だが、こちらへ向かってくる足音は少しもスピードを落とそうとしない。
「てめぇ…。」
カツ…カツ…。
「いい加減にしやがれ!」
カ…。…。
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