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カタカタッ カチッ ブチッ キーボードとマウスの音とスルメを噛みちぎる音が部屋に響く まるで、あの人と同じだ… 似たくないのに似てしまう まぁ、まだ酒は飲んでないから間に合うだろう。 最新ニュースは… 『ウイルス侵入』 ふーん…厄介なもんが侵入してきたっすね 他のニュースは… 『○○銀行、破壊屋に壊され総額1000万以上の被害にあう』 破壊屋… どこの破壊屋すかね… カチッとクリックし、記事を開く 『破壊屋「気楽」の幹部二人、葛見六花(クズミロッカ)と弓野風璃(ユミノフウリ)によって今日の12時丁度に○○銀行が襲われました―――――。』 破壊屋「気楽」かぁ… この情報屋もいつ襲われるか こっわいねぇー まぁ 「自分が無事ならどーでもいいんすけどねー」 そんなことを一人で呟いていたら部屋のチャイムがなった 誰すか?こんな時間に… 仕方なく玄関に行き訪問者を出迎える為にドアを開ける すると、笑顔で片手をあげる男とその男の空いた手を握ってる子供 「…あんたら、仕事はどーしたんすか?」 「今日の仕事は終わりましたんで。 あ、ボスからの伝言伝えに来ましたよ兄貴!!」 男の方は葛見六夜(クズミロクヤ) 正真正銘、兄弟ではない だが、兄貴と呼ばれる… 「なんすか?伝言って」 「みぃたちを一緒に住まわせてーって言ってたよ おっじぃは、海外旅行に行って少し体調崩したみたいだから… みぃたちの面倒見れないって…」 職場の中で最年少のこの子は徳島未依(トクシマミイ) 六夜より先輩… それにしても… 「あの人、勝手に海外旅行行って体調壊すとかなに考えてんすか!?」 「ま、まぁまぁ兄貴 落ち着いてくださいよー 俺は、自分で面倒みれますけど…みぃちゃん先輩はさすがに…」 確かに。 まだ、小学生のこの子は一人では生きていけないだろう 「まあ、みぃだけなら… あ。それと、ウイルスの駆除は早めにするすよ」 「わかってますよ!!誰かが、ウイルスを利用するかもですしね!」 「そうっすね…。とくに、最近名前が有名になってきた 破壊屋―気楽―とか」 先ほどのニュースに名前が出ていた破壊屋を口に出した 「…っ 俺、帰るんでみぃちゃん先輩を頼みましたよ兄貴」 そう言って立ち去ろうとする彼にみぃが、口を開いた
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