真っ白な世界

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「今日おばさんが一緒にご飯食べるって」 「そうか、まぁいいんじゃないの?」 適当に返事を返しながら淳は自室のパソコンを起動させた 「一応挟まってた本借りて来たけど読む?」 「んー、読んどけば?」 画面から目を離さずにそう答えた 「わかった…」 恵麻は借りて来た本を手に取り数ページ開いた 「んー字が沢山あってよくわかんない…なんの本なのかなー」 本の表紙を見たがタイトルが無い それどころか著者の名前すらない 「不気味…ねぇ淳この本とDVD何か関係あると思う?」 「………」 淳は画面をずっと見たままぼーっとしてるようだった 「ねぇ、聞いてる?おーい淳~」 応答がない肩を揺らすが画面を見たままだ 「ちょ、ちょっと淳!起きて!起きなさい!」 恵麻が激しく肩を揺らすと我に返ったように淳が驚く 額にはうっすら冷や汗 「こ、これすげぇ、今の見た?」 画面を指差しながら恵麻に問いかける 「なんも見えませんでした!てかさっきから呼んでたのに返事しないからはたいてやろうと思ってた」 恵麻の怒りは不安からくるものだろうしかし淳は知る由もなく 「何怒ってんだよ」
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