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人間というものは不思議なもので、危機的状況になるとパニックになるが、危険が及ばない場所に居ると、その危機を見たくなってしまう傾向があるようだ
この男も例外ではなく、遠くの怪獣を見ても意外と冷静だった
怪獣を眺めながら、煙草に火を点けて、ゆっくりと煙を吐き出す
「怪獣が居るって事は、ヒーローも居るんじゃないか?」
そんな事を考えていると、轟音が鳴り響き、軍の戦闘機が怪獣に向かって飛んでいった
男は少し笑いながら呟く
「怪獣がそんな物で倒せる訳がないだろ」
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