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そう言われて初めて私は気付いた。 ミケはずっと飲み物ぐらいしか口にしていない。 高熱があって、ずっと意識が朦朧としていた所為もあるけど、少なくともまる2日間は何も食べていない。 ミケの最後の食事がいつか分からないから、正確には何日ぐらい食べていないか分からないけど・・・。 とにかくミケが相当空腹なのは分かった。 「ちょっと待っててね」 そう言って、私が向かったのは冷蔵庫だった。 びっしりとゼリーが詰まった庫内からそれを1つ引き抜くとミケに手渡した。 「ありがとう」 ふんわりと笑うミケ。
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