8/38
前へ
/38ページ
次へ
◆◆◆◆◆ 深夜のコンビニにお客さんはいなくて、レジにいる店員のおじさんは眠そうに目元を擦っていた。 そんなコンビニでバニラアイスを手に取ったミケは、雑誌を数冊とお菓子を数個カゴに放り込んだ。 ミケが選んだお菓子は、チョコと飴とガムだった。 それから、私が手に持っていたミネラルウォーターのペットボトルもカゴに入れると全部まとめて会計を済ませてくれた。 会計を済ませ、コンビニを出たミケは我慢の限界だったのか袋の中からバニラアイスを取り出すと、おもむろに齧り付いた。 「美味しい?」 「うん、かなり幸せ」 「幸せなんだ」 ミケの反応に私は思わず苦笑してしまった。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

320人が本棚に入れています
本棚に追加