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「ミュウ? なんで泣くの!?」
私の顔を見つめていたミケは突然オロオロと焦りだし
「な…泣いてない!!」
そんなミケに私まで動揺してしまった。
「で…でも…涙が…」
「こ…これは、涙じゃなくて汗だし…」
「汗?」
「そう、汗!!」
断言した私に、ミケはしばらくの間、呆然としていたけれど
「…そっか、汗か…そう言えば、お風呂上がりだもんね」
無理矢理話を合わせながら、さりげなくティッシュを取り差し出してくれるミケに
冷え切っていた心がポカポカと温まっていく。
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