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母と一緒に訪れた高校。 校庭に設置された掲示板に張り出された数字の羅列。 それを取り囲むようにできた人集り。 その場には様々な表情と声が溢れていた。 笑顔で大喜びする者。 涙を流して喜ぶ者。 力無く肩を落とし項垂れる者。 そんな中、母と二人でなんとか掲示板の近くまで進み、私は5桁の数字を探していた。 頭の中にインプットされた数字は“32587”。 母が握り締める紙にも同じ数字が記されていた。
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