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自分の体温より低い、ひんやりとした手が心地いい。
『うん』
私が答えるより先にミケは
「よし」
満足したようにふんわりと微笑んだ。
静まり返った部屋に響くのは、激しさを増した雨音。
ミケは、ソファに座る私の膝の上に頭を載せた。
直接、膝に当たるミケの髪の毛がちょっとだけくすぐったい。
「ミュウ」
さっきは確かに“美羽”と呼んでくれたはずなのに…。
すっかり猫の鳴き声のようなそれに戻ってしまっている私の呼び名。
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