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そして、私が口にした『助けて』という言葉の意味も…。 聞かれたら、それはそれで困るけど… 聞かれるだろうと予想していたことを全く聞かれないのは、それはそれで変な感じだった。 肩透かしをくらったっていうか…。 …なんというか…。 膝の上に頭を載せるミケの顔を覗き込んでも、ただ気持ちよさそうな表情しか窺い知る事はできない。 知りたいのか…。 そうでもないのか…。 ミケの心境は全く読めない。 その後も、ミケは一向に私に何かを問いかける事は無く
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