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森本先生の手にあと数センチで触れるというところで 「…!!」 乾いた音が響いたと思ったら、その手が私の視界から消えた。 「…気安く触ろうとしてんじゃねぇーぞ」 …一体、ミケはどうしたというんだろ…。 なぜか、森本先生の手を払い除けたミケに、私は頭を抱えた。 いつもは、甘えん坊のミケが今日は警戒心と闘争心剥き出しな気がする。 ミケに払い除けられてしまった森本先生の手は、不自然な位置で静止している。 しかも、その手は握手を求めたまま…。 その手を見つめている私の心臓は不穏な空気を察知してバクバクと異常な動きを始めていた。
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