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関係が進展する前…ううん、女の子達と話す前だったらそんなミケに私もなにかしら言っていたと思うけど ミケさえ傍にいてくれたらそれだけでいいって事に気付いた私は、敢えて何も言わなかった。 ミケとしか接点の無い学校生活。 でも、私がそんな生活に寂しさを感じる事なんてなかった。 ううん、感じる暇すらなかった。 ミケは自分の気持ちを私に打ち明けてから、何かが吹っ切れたように大胆になった。 元々スキンシップが好きな人かなって思っていたけど、歩いてる時は手を繋いだり肩を抱き寄せたり。 ちょっとでも私が隙を見せたら、引き寄せてその胸に閉じ込めたり、頬やおでこにキスをしてみたりと 本当に油断も隙もあったもんじゃない。 それが嫌って訳じゃないけど、そういう行為に対して免疫のない私はただひたすら驚き固まるしかなくて…。 そんな私の反応をミケが楽しんでいるように思えなくもない。 …いつまで経っても慣れる事は無いけど、それなりに平穏な生活が続いていた。 私自身、高校を卒業するまでそんな生活が続くと思っていて、疑いもしなかった。 そんなある日。 私とミケの前に一人の男の子が現れた。 お昼休み。 お弁当を食べ終わり、満腹でミケと話していると突然教室のドアが開いた。 休み時間にドアが開閉される事なんて特に珍しい事じゃない。 生徒だって出入りするんだから、いちいち気にするような事じゃない。 だけど、今回ばかりは気にしない訳にはいかなかった。 開いたドアに注目したのは私だけじゃなかった。
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