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「…私の反応…」 「ミュウはネクタイの話を聞いてどう思った?」 「どうって…」 「重いと思った?」 「ミケは知ってたんだよね?」 質問に質問で返した私を、ミケはちょっとだけ驚いた様に見ていたけどすぐに口元に笑みを湛えて、ゆっくりと地面に視線を向けた。 フェンスに背中を預けて、その場にしゃがみ込むミケと同じようにフェンスに背中を預けて立つ私。 爽やかな風が私達の髪を悪戯に揺らす。 「清桜のネクタイの話は、この辺りじゃ有名な話だから」 「うん、クラスの女の子達もそう言ってた」
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