318人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
でも、それはただの驕【おご】りだった。
彼女達が興味を持ったのは、“榊原 美羽”じゃなくて“如月 翼と一緒にいる女”だった。
ニコニコと私を見つめる女の子達。
彼女達は私の返事を待っている。
私が『うん』と言うのを待っている。
それは分かるんだけど…。
私は頷く事が出来なかった。
あんなに友達が欲しいと思っていたけど…。
彼女達みたいな友達ならいらない。
彼女達と時間を過ごすくらいなら、ミケと一緒にいたい。
最初のコメントを投稿しよう!