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当然とばかりに授業放棄宣言をしたミケを、私は唖然と見つめる。 「それ食いたいんだろ?」 「うん」 「じゃあ、行こうぜ」 ミケは軽やかに立ち上がった。 ちょっとだけ迷った私は、結局お弁当の誘惑に負けてしまった。 蓋を閉めて、ランチバッグに入れそれを持って私が立ちあがると 当たり前のように差し出される手。 その手を掴むと ミケは私の手を引いて教室を後にした。
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