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それまで黙っていた森本先生が 「おい、柴山」 タロウに呼び掛けた。 「あ?」 タロウもミケと同類のようで、先生に対しても態度が変わる事は無い。 寧ろ、ふてぶてしさが増すような気がしないでもない。 そんなタロウに対しても、森本先生は臆する事も無く どちらかと言えば『仕方がない奴だな』って感じの呆れた表情を浮かべる。 この高校の教師の中には、ミケやタロウに完全に怯えていて、“我関せず”を貫き通し 視線さえ合わせようとしない人もいる。
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