Chapter 亀裂-side Natuki-

18/21
268人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
性格悪いついでに、時々言ってしまいたくなる。 そんなに陽呂が嫌いなら生徒会なんて辞めてしまえばいい。 委員会とか高校生にもなって面倒なだけだろと。 もし言えたなら、どんなにいいか。 結衣の事だからまた悪い癖が出てる。 "いい子"でいれば、誰も自分を一人にしないって。 自分を、必要としてくれるって。 だから必死に勉強だって頑張る。 柄でもないくせに生徒会にだって入る。 母さんや父さんに認めてもらいたくて。 一人になんて、なりたくなくて。 俺には止められない。 俺には、結衣の不安を消し去る事ができなかったから。 別に結衣は捨てられた訳じゃない。 "不慮の事故"で、ご両親は亡くなったんだ。 それなのに必死で結衣は誰かに必要とされたがっている。 放っておけるわけ、ない。
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!