三河大名

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天文20年 織田家を継いだ信長と弟・信勝の間で内紛が起こった。 この結果、尾張 三河国境地帯における織田氏の勢力は動揺し、 鳴海 笠寺両城を守る山口氏が、今川方に投降、加えて山口氏の調略によって、 尾張国内の大高城、沓掛城の一帯が今川氏の手に落ち、情勢は今川方が優勢であった。 その後、織田氏は次第に逆襲に転じ、笠寺城を奪還した上、 これらのうち最も織田領に食い込んだ鳴海城の周囲を取り巻くように、 丹下砦 善照寺砦 中嶋砦を築き、鳴海城を圧迫した。 鳴海城の南にある大高城も、織田氏の築いた丸根砦 鷲津砦によって、鳴海城 沓掛城との連絡を遮断され、孤立していた。 この情勢の下、桶狭間の戦いに向かうのである。
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