1050人が本棚に入れています
本棚に追加
/174ページ
3千の兵で宴を開くと、莫大な金がかかるのだが、
陸奥家には、その心配はなかった。 いうまでもなく盗んだ金や、金山で採取した金があるからだ。
このような馬鹿騒ぎが出来るのも、今年が最後である。
永緑3年と言えばわかるだろう。
陸奥家が表舞台に立つ、桶狭間の戦いがある年なのだから。
以前から虎一は、家臣、兵士達にこの年が、重要な年になることを話していたため、皆、分かっていた。
生きるか死ぬかを決める、重要な戦があることを。
3日間の宴が終わると、また訓練に明け暮れる日々に戻っていった。
最初のコメントを投稿しよう!