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嘉隆「私を馬鹿にしておられるのですか?
志摩を追われた九鬼家と言えども、どこの者か分からず、まして領地をも持たない者に仕えようとは思わぬ!」
虎一「まあ、そうなるよな。
俺も同じ意見だ。 しかし、俺はどうしても、九鬼家を配下にしたい。」
九鬼「そこまで我が九鬼一族を求めるのは何故でしょうか?」
虎一「それは、決まっているだろう!
水軍が欲しいのなら、自分で作ればいい、
しかし、俺は天下を取る男だ!
なら、誇り高く、最強の水軍を手にしたい。」
虎一の話しを真剣に聞いていた嘉隆は、
嘉隆「分かりました。 なら私も決断しましょう。
もし、陸奥殿のおっしゃる通り、三河を統治出来たなら、
我が九鬼一族は、陸奥家の配下に加わりましょう。」
虎一「ありがたい! では、俺はこれで失礼する。
これは、俺からの褒美だ!」
虎一は、千両箱を1つボックスから取り出すと、嘉隆に渡した。
そして、早々と屋敷を後にするのだった。
嘉隆は、千両箱を開けて、
嘉隆「我々は、本当に天下を取るお方に仕えるかもしれないな。」
そう呟くのであった。
千両箱には、文字通り千両が入っていた。
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