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校内・木崎 由奈
これでいい。そう、これでいいのだ。彼は、間違いなく私に告白しようとしていた。そうしたら、私はきっぱりと断ることが出来るだろうか。
ごめんなさい
他に好きな人がいるから
そう言えば良かったのかもしれない、でも、やはり彼にだけは…
何処へ向かって走っているのか分からない。そんな道すがら、私は彼と過ごした日々を、思い出していた。
何でも無い、ただの会話。たまに目が合っては、小さく会釈をする。
ただ、そんな小さな小さな思い出。
緊張している彼は可愛くて、たまに見せる無理矢理な笑顔は、たまらなく可愛くて、そんな彼には…
私の初恋の人には
私の全てを知って欲しかった。
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