人助けは主人公の仕事

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ある日の早朝、俺は親父から政治について学んでいた。 大きくなったら、王になる可能性もなくはないからだそうで…。 その日は今までやった問題の復習も兼ねてテストをした。 …結果? 満点に決まってんじゃん。 幼い俺はそれを飛び跳ねて喜んだ。 それが親父には不憫に思えたらしく、初めて俺が見ている目の前で泣いた。 『ごめんな。 俺たちのせいでこんな目に合わせて』 ってな。 そんとき、俺はふと思った。 どうせ城内に居場所がないんだから、死んだことにして修行の旅にでも出ればいいんじゃね?とな。 親父は俺の修行に対する熱心さ(?)に泣いて喜び、母さんはふてくされた。 なんでも、『子供の成長をそばで見守るのが親!』とのこと。 そんな母さんを親父と執事が説得してようやく納得させた。 …条件付きではあるが。 1つは旅ではなく、普通の村で普通の暮らしをすること。 どうしても旅は受け付けられなかったらしい。 2つは学校、学園は指定したところに行くということだった。 準備は着々と進み、そして、俺はお世話になった身の安全のため、色々な準備をしてくれた研究者。 牢獄にいたときもずっと笑って見守っていてくれたメイドの長。 などなど、俺を認めてくれた人に真夜中、こっそり挨拶回りをする。
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