人助けは主人公の仕事

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シャルロ・ケクレさん。 学生時代、親父といつもつるんでいたとーってもマイペースな人。 今は研究者で、俺が村暮らしのときによく風魔法を教えに来てくれた。 …確かによくよく考えみれば2人は似ている。 間延びした口調や瞳の色。 性格もマイペースだ。 だいたい、ファミリーネームが親子なのだから一緒ではないか。 「…つーことは、俺がどこの国の王子か知ってるんだな?」 「うーん。 アラン君はー…」 みんなも考えてみよー!! ドコドコドコ…ドンッ 正解は…。 「この国でしょー? ディーバ王国ー」 ピンポンピンポーン 「大正解! はい、ご褒美のアメあげる」 「わぁーありがとー」パクッガリガリ 分かりましたか、みなさん? 「♪」ガリガリ 実はわたすはディーバ王国の第2王子なんです。 「♪」ガリガリ 今はまだ王家には戻らないけど20歳になったら帰ります。 「♪」ガリガリ そんで、妹と大臣たちに何かトラウマを植え付けてやろうと思います(キリッ 「♪」ガリガリ …ヒッヒッヒ、楽しみだなぁ♪ 「♪」ガリガリ …そんなことを考えてるとも知らず、ガリガリとアメを砕くシャミ。 「♪」ガリガリ 「………」 「♪」ガリガリ 「………」 「…んー? どうかしたー?」ガリガリ 「そろそろアメをガリガリするのやめてもらってよろしいですか?」 「あーごめんねー」ガリガリゴクン …あれ? アメって砕いて飲むものだっけ…? 「それじゃあ今から言う言葉は国民からの言葉として受け取ってねー」 「…は?」 いったいなんの話を…。 シャミは跪いた。 「お前…」 「お帰りなさいませー、第2王子様ー」 「………」 そしてピョンと立つ。 「じゃあ魔力とか再検査しよーねー」 …国民、としてか。 「…サンキュー、シャミ」 俺の声は誰の耳にも届かず、儚く消えた――― らかっこいいと思わねぇ?ww
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