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広い校内で道に迷いながらも全力で走る。
「く…そ…ハア…広…すぎる…!」
こんなことになるなら1度でも校舎ん中に入っとけばよかった…。
人に聞くにも周りに誰もいないんだからどうしようもない。
そんなこんなで走ること10分―――…。
「…ハア…着いた…ハア…」
やべ、疲れの度合いがハンパない。
しかし、そんなこと言ってる時間もないので2回ノックする。
「ここはトイレじゃねぇよ」
トイレ…?
あ、そういうことか。
コンコンコン
「入れ」
「失礼します」
少し俯きながら入る。
「えー、今日からこの学園の1年になるアラン・ウォルターです。
よろしくお願いします」
自己紹介、めんどくさい。
「…うーん、アランかー。
まぁアランの方も成績はよかったんだけどな」
なんの話だよ。
「とりま久しぶりだなぁアラン」
チラリと理事長らしき人に目を向ける。
「…驚愕(キョウガク)」
「それだけ!?
ねぇ他に何か言うことないの!!?」
「びっくり」
「………」
突然体育座りしていじける理事長。
「…カルロス・クルアドラードさん。
親父の学生時代の友達でいじられキャラ。
ドMという噂もある」
「い、いじられキャラぁあ!?
俺は寧ろいじりキャラだ!
つかドMって噂どこから来たの!?
誰に話してるのぉ!!?」
うるせーなぁ…。
「画面の向こう側のみなさんです」
「…?
…まあいいや」
さいですか。
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