モブさんこちら手の鳴る方へ♪

6/30
前へ
/185ページ
次へ
そして、冒頭に戻るのだ。 「頼む! お前ら2人しかいないんだ!」 「それならもう1人に頼めばいいでしょうに…」 「寝てた」 「うそーん」 まあまだ入学式が始まる2時間前だし、有り得なくもないけどな。 「もう1人って誰ですか?」 「お前の兄貴」 「マジか」 俺らは隣同士だったわけだな? つか、アイツ、これを予想してたんじゃね? 「ちなみに、入試の成績はお前が2位。 兄貴が1位な」 「…クソは?」 「妹か? 確か14だったかな…」 「キター!ww」 アイツ馬鹿だろww 兄貴2人がテッペン独占してんのに。 「ま、答辞やってやりますよ」 テンション上がってきたから。 「ホント!?」 「ただし条件付き」 俺がタダ働き(?)するわけなかろうに…。 「うーん…条件によるな」 確かにな。 国を1つくれとか無理な話だし。 そんなことを言うほど馬鹿でもないがな! 「ま、そんな難しい条件じゃないですよ」 「…いいや。 聞こうか」 ふむ…。 「学食タダにしてほしいんですけど」 「あ、OK。 楽勝だ」 アッサリしてんなおい! 「…答辞って何を言えばいいと思いますか?」 「なんでもいいんじゃね」 「んじゃテキトーに」 有名(?)なあの言葉にしましょうか。
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

654人が本棚に入れています
本棚に追加