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そして、冒頭に戻るのだ。
「頼む!
お前ら2人しかいないんだ!」
「それならもう1人に頼めばいいでしょうに…」
「寝てた」
「うそーん」
まあまだ入学式が始まる2時間前だし、有り得なくもないけどな。
「もう1人って誰ですか?」
「お前の兄貴」
「マジか」
俺らは隣同士だったわけだな?
つか、アイツ、これを予想してたんじゃね?
「ちなみに、入試の成績はお前が2位。
兄貴が1位な」
「…クソは?」
「妹か?
確か14だったかな…」
「キター!ww」
アイツ馬鹿だろww
兄貴2人がテッペン独占してんのに。
「ま、答辞やってやりますよ」
テンション上がってきたから。
「ホント!?」
「ただし条件付き」
俺がタダ働き(?)するわけなかろうに…。
「うーん…条件によるな」
確かにな。
国を1つくれとか無理な話だし。
そんなことを言うほど馬鹿でもないがな!
「ま、そんな難しい条件じゃないですよ」
「…いいや。
聞こうか」
ふむ…。
「学食タダにしてほしいんですけど」
「あ、OK。
楽勝だ」
アッサリしてんなおい!
「…答辞って何を言えばいいと思いますか?」
「なんでもいいんじゃね」
「んじゃテキトーに」
有名(?)なあの言葉にしましょうか。
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