モブさんこちら手の鳴る方へ♪

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我が物顔で部屋にズカズカと入ってくるレイン。 まあいいんだけどさ。 「仕事、終わったのかよ?」 「まーな。 ただの報告書だし。 目を通すだけでいいんだよ」 「そーかよ。 で、なんか持ってきた?」 「フランス製の赤ワイン、70年代」 「他ww」 「芋焼酎」 「他ww」 「ウォッカ」 「ねぇ、もっとマシなのないの?ww」 「ブドウとリンゴのジュース」 「あるじゃんww」 最初からジュースを言って欲しかったわ。 「え…え!? ええぇぇえ!?」 「「うるせーよG」」 何叫んでるんだよ。 「れれれレインの口調が…悪い…」 「悪くて悪かったな」 レインが睨むと土下座を始めたグレイ。 とても華麗でした。 「ところで、アランとレインって知り合いだったのかい?」 そう尋ねてきたのはミケル。 顔は真面目なのに、目はグレイを見て笑っている。 「「(…こわ)」」 ミケルさん、めっちゃ怖いです。 怒らせたらいけないタイプだ。 「あぁ…まあな」 と俺。 「どういうご関係で?」 「「どういう関係って… 恋人?」」 「「「「………は?」」」」 おふぅww なんか哀れんでるような視線を受ける。 哀れむような視線をひたすら向けるのは、言わずもがなレベッカだ。 「ちょ…ウソだろ!?」 なぜか大慌てのグレイ。 「なあ、ウソだろ? ウソだと言ってくれよっ!」 「「ウソだけど?」」 「…へ?」 「「ウソに決まってるじゃん」」 「うそーん…」 ははっww 騙されてやんのww
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