結末の書架
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結末の書架
轟音と共に、扉はくだけ散った。後に立ち上がる黒煙の向こうは、真新しい死の匂いが立ち込め少年の鼻腔を刺激する。 カツ、カツ、と規則正しい足音を響かせながら少年はそこへと立ち入った。 永久に続くようなそれらを見つめ、少年の幼さを残した顔が静かに微笑む。 足音が、不意に止まった。彼の後に続く武骨な男達の足音も同時に止まる。 少年は、ゆっくりとそれを手に取った。
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