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「まぁ、わかったよ。適当になんか書いてみる。助言サンキュ」
「頑張れよ」
そういって彼はノートパソコンを立ち上げる。僕は意味もなく無線LANの電源を落とす。意味もなく。
彼は苦虫を噛んだような顔をした。
~数時間後~
「なんとか書き上げたぞ」
「よくやった」
「これで通るかな……? やっぱり鬼門かな?」
「鬼門だな。自分で言っといてなんだが、存在が屁理屈みたいなもんだし」
「あ、そういや」彼の頭から電球が飛び出す。
「お前はどんな自由研究したんだよ」
「……」
「……」
「夏休みの自由研究とは」
「まだやってないんだな」
――END
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