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幸せであるが故の悩みなのか、相手のことについて話してきた。 『最近は心配が多い』や『こちらの時間を把握してくる』だとか。 でも俺は、「それは愛されてる証拠」としか返せなかった。 切実に、幸せを願う事しかできない。 そう、どうせ俺には告白するほどの勇気もなかったのだからな。 別れ際にメールアドレスと電話番号を交換し、別れた。 後姿を見つめて.... 恋人は、確かバンドのメンバーだって聞いてたな。 ―なんとなく背中に寒気がした。
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