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弾き飛ばされて思わず尻餅をついてしまった。 「……これは……なんなんだ」 その体制のまま、呆然と眺めた扉の隙間には何も無く。 「言っただろ、透明な窓があるって。……ほら、掴め」 後ろから伸ばされた男の右手を掴み立ち上がる。 「……どうなってるんだあの扉。抜けようとしたら跳ね返された」 「ああ、俺もここに来たときは同じようになったっての」 「この学校の防犯セキュリティなのか?」 尋ねると、男は深く考え込んだようにして応えた。 「さぁな。でも俺がお前と会うまでに片っ端から窓を壊そうとしたけどヒビ一つ入らなかったぞ」 ……ってことは、この学校に閉じ込められたのかもしれない? ……ってか片っ端!?……どう考えても暴挙だろソレ。 「そういうことで、他の出口か壊れそうな窓をとっとと探しに行こうぜ」 言いながら校舎の奥を見る男。 「ちょっと待て、それよりもまずは保健室を探そう。 ここは玄関だ、探せば校内の地図なんてすぐに見つかるはずだしさ」 それにこんな怪しい学校はあんまり彷徨きたくない。 提案に納得した様子を見せた男は、地図を探しに左の下駄箱方向に向かった。 なのでこっちは反対側の掲示板を探すことにする。
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